眠れない夜を抱いて
第1章 オメガバースの簡単な概要
α性:生まれつきのエリート・ボス気質。
カリスマ性やリーダースキルを持ち、社会的地位が高い者に多く、全てにおいて優遇される。
数は少ない。
β性:ごく普通の人間。人口比率的にも最も多く、β同士で結婚するのが一般的。
Ω性:数はα性よりも少なく、 しばしば絶滅危 惧種として扱われることもある。
約3ヶ月に1度、発情期が存在する。
発情期は10代後半から始まるとされ、発情期ならば男女問わず妊娠が可能。
"種の繁殖が仕事”とみなされており、社会的地位は低く、Ω性と分かって自害する者もいる。
発情期は一週間程度(個人差有り)で、番(ツガイ)のいないαを(時にはβをも)強く惹きつけるフェロモンを無条件で発してしまう。(普段も微量なフェロモンは出ているらしい)
また、発情期中は種の繁殖以外はほぼ何も出来ない。
そのため、社会で重要な役職・地位に就くことは難しく、社会的地位が低い原因にもなっている。
彼らの中には、発情抑制剤や避妊薬を使用し、Ωという性質を抑え込もうとする人もいる。