
~羞恥学園~
第9章 笠原君
その日の夜。
お風呂の時間。
結城先輩と仲里先輩の二人と一緒に入らないと後からまた酷い目にあいそうで…。
私は二人が来るのを大浴場の近くで待っていた。
「心結。ちゃんと待ってたんだな?いい子だな!行こうぜ」
やって来たのは結城先輩だった。
「な、仲里先輩は…?」
「部活のミーティング行ってておせぇから先二人で入ってような」
状況が変わるわけじゃないけど…
結城先輩と二人っきり…大丈夫かな?
何となく不安を覚えつつ二人で脱衣場へと入って行った。
脱衣場に入ると結城先輩は突然私を壁に追い込んで私の顔をじっと見る。
「ゆ、結城先輩…?どうしたんですか?」
「…心結。俺…初めて会った時から心結の事すげぇ可愛いと思ってた」
「へ…?」
「抑えらんねぇ」
結城先輩はそう言うとギュッと抱き締めてきた。
