彼女は隠れて変化する
第1章 お隣の地味子ちゃん
だが――――…何だか雰囲気が…違う?
無視して歩く地味子を必要以上に追いかけるナンパ野郎…
後ろを歩く俺すら、しつこさにウンザリしそうだった!
舞はそんなナンパ野郎をひたすら無視して歩く――――…が…
このままだと自宅まで着いてくる勢いだ!?
ったく――――胸くそ悪いナンパ野郎だな!
「――――いお…誰だよそいつ!」
俺は、いかにも彼氏ですけど~…て、雰囲気で舞に近づきナンパ野郎を見下ろした!
おかげさまで!
俺、西 晴馬(ニシハルマ)は
成長期まっさかり!先月伸長が180センチを越えました!!
そこそこ顔も悪くないと自分では思ってますが…なにか?!
少し作ったキメ顔で舞とナンパ野郎の間に入る――――…
「///え?!p@p@(マイマイ)!誰!?え――――!つーか!デカ!イケメン!?ギャフンだよ~!!」
は?大丈夫か…コイツ…
小太りの男は舞をオロオロした目で見つめ後退り…
「は?だから、お前誰だよ!」
すごんで見ましたが!?すごみ初体験――――!超緊張~!!
でも、男は俺のすごみと睨みで腰を低くして去っていった――――…
「うわ!何?今の――――…キモ!」