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COLOR’S~殺したのは私~

第3章 厚木警察署 第一取調室①

「婚約していた私が一茶を殺すはずが
ありません!信じてください!」
「婚約者だっていう証拠は?」
「それは……ありません……でも私は絶対に
一茶を殺してなんかいません!」
「それじゃあトイレに行ってる姉妹と
何ら変わらないよ」

三姉妹全員が自分は青島一茶の婚約者だと
取り調べで訴えていた。
しかし今こうして刑事と向き合っている女は
青島一茶にプロポーズされた張本人である。

「あの二人が言っていることは嘘です!お願いです!信じてください!」
「君たちの中に婚約者が居るっていうのは青島さんの同僚から調書を取ったよ」
「だからそれが私なんです!」
「でもね、青島さんは幼馴染みとしか同僚に教えなかったらしいんだよ」

この女と一茶の結婚は口約束だけだった。

「今、青島さん宅を家宅捜査してるから。
それで君が青島さんの婚約者だという証拠が
出てくるかもしれないよ」

『そんな証拠があるわけない。だって
一週間前にプロポーズされたばかりだよ』

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