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COLOR’S~殺したのは私~

第4章 一茶VS朱夏(ISSA SIDE)①

2005年8月あつぎ鮎まつり花火大会

高校二年生の俺は野郎三人で花火大会に行った。

去年の花火大会と同じ顔ぶれである。

俺らには一緒に花火大会に行く女も居ない。

花火を見ることは二の次で浴衣姿の女を
品定めしていた。

好みの女に次々と声を掛け
ナンパのようなこともしたが
ことごとくあしらわれる一方だった。

「チッ……ブスが調子乗ってんなよ」
「今年もダメかぁ……一茶は去年大成功
だったもんなぁ……」
「単なるまぐれだよ。まだ続けるか?」

去年ナンパした女は同じ高校の三年生だった。

女らも俺らと同じ三人で一緒に花火を見た後
何となくカップルが出来上がり別行動になった。

翌日はもちろん互いの結果報告となった。

悟史は朝までファミレスで過ごし
手さえ握れなかったようだ。

哲也は女の自宅付近の公園で
キスまで持ち込んだようだがそこ止まりだった。

俺はといえば、女が積極的で経験も豊富らしく
女の自宅で半ば襲われた状態で童貞を失った。

その女とは一度きりで
学校の廊下で遭遇しても完全に無視されていた。

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