テキストサイズ

COLOR’S~殺したのは私~

第22章 琥珀VS一茶(KOHAKU SIDE)③

忘れていた……

今日朱夏は高校の同窓会だということを。

でも……私だって引き下がれない。

「朱夏は私の家で向井さんと会う約束を
してたの!どうしてだか分からないけど
今日は朱夏ん家だとマズイって!」

こんな嘘……

信じてもらえるはずがない。

万事休すか……

やっぱり私は嘘をつくのが下手だ。

「それ……本当か?」

予想に反し一茶は怒ることをやめると落ち込む姿を見せた。

理由はどうであれ信じてもらえるかもしれない。

「本当だよ。私が嘘つけないこと知ってるよね?」
「あぁ……」
「この部屋で二人がエッチしてるとこも見たよ」

一茶の顔付きが再び鬼の形相となった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ