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迂闊なことを言っては揚げ足を取られてしまいそうだと峰尾警部補は細心の注意を払い、用心しながら取り調べを進めた。

碧海は峰尾警部補の質問に包み隠さず、すらすらと滑らかに答えた。

相変わらず碧海の瞳は潤んだ状態である。

逆に峰尾警部補が碧海に質問される場面もあり、碧海は余裕すら感じるようにも窺えた。

「アリバイは聞かなくていいんですか？」
「証明する人がいないなら聞いたって意味
無いわよ」
「刑事らしからぬ発言ですね」

三姉妹共にアリバイを証明する者はいなかった。