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COLOR’S~殺したのは私~

第45章 碧海VS一茶(AOMI SIDE)⑦

大切な一人息子である一茶と売春まがいな行為をしている琥珀が、ひとつ屋根の下で暮らしているとなっては、母親にしてみたら気が気じゃないだろう。

「こんなことお母さんに相談出来ないし。
おばさん、私どうすればいいかな?」
「そ……それは……」

尋常ではないほど動揺させてしまった。

「じゃ、私帰るね。この事は絶対に誰にも
言わないでね」

私が帰った途端、一茶に電話するだろう。

容易に話せる内容ではないが一応口止めだけはしておいた。

何かしらの理由を付けて一茶と琥珀を別れさせるだろう。

しょうがない。

生意気にも私を出し抜こうとした琥珀への罰だ。

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