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COLOR’S~殺したのは私~

第48章 朱夏VS一茶(SHUKA SIDE)⑧

碧海は知っていながら見逃していたというのか。

そして一茶と琥珀が結婚すると聞いたにもかかわらず、余裕な態度さえ窺える。

「碧海は悔しくないの?よりによって
相手は琥珀だよ!」
『別に。じゃ、忙しいから切るよ』

一方的に電話を切られた。

碧海が黙って一茶と琥珀の結婚を見過ごすはずがない。

それは私の願望でもある。

碧海はこれまでに何度も琥珀を陥れた。

琥珀でさえ私を陥れた。

全てのことが公になれば一切手を汚していない私が優位になる。

碧海は確実にアクションを起こす。

それまでの間は息を潜めていよう。

宮路所長の腕の中で。

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