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COLOR’S~殺したのは私~

第49章 一茶VS琥珀(ISSA SIDE)⑦

「滝本沙羅と申します」
「あ……青島一茶です……って、そういう意味じゃなくて……」

女性にもこういったシチュエーションにも慣れていない俺だったが、今の間の抜けた会話で少しだが落ち着きを取り戻した。

彼女……滝本さんもクスクスと笑っていた。

「本当にシャワーだけでも浴びていって
ください。凄く汗をかいていますよ」
「じゃ……シャワーだけ……」

シャワーだけ済ませて琥珀の元に帰ろう。

琥珀だって汗臭い俺なんて嫌だろうし。

……と、自分に言い聞かせた。

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