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COLOR’S~殺したのは私~

第54章 碧海VS一茶(AOMI SIDE)⑧

「もしかして……聞こえてました?」
「あぁ……はい……少し……」

万年床であぐらをかく陣内の胸に飛び込んだ。

「……怖いの」

陣内の胸の中で怯えているように身体を震わせる。

「助けてほしいなんて言わない……せめてあなたの胸の中で休ませて……安心させて……」
「……琥珀さん」

陣内は震える手で私を包み込んだ。

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