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COLOR’S~殺したのは私~

第58章 琥珀VS一茶(KOHAKU SIDE)⑩

一時間ばかりの早退をさせてもらうと、碧海が好むジーンズにTシャツという装いで相澤哲也が勤める会社の前で待ち伏せをする。

18時を過ぎた頃、サラリーマン風の男らがビルから出てきた際に相澤哲也の姿を発見した。

碧海のことだから好きな男に対してもクールで高飛車な態度をとっているのだろう。

役作りは完璧。

絶対にイケる。

「哲也」

電柱に身を潜める私の前を通過した相澤哲也の肩を背後からポンと叩いた。

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