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「信号って緑なのにどうして青って言われているか知ってます？」
「それは後でゆっくり聞くわ。いいから青になったら渡りなさい」

『能書き垂れるクソガキめ』

苛ついている峰尾警部補をものともせず、白石碧海は信号が青になると横断歩道を渡りきった。

「次は白石朱夏さん。こちらへ」

白石朱夏が横断歩道の手前に立つ。

「青になったら渡りなさい」
「はーい」

『語尾を伸ばすな！』

峰尾警部補は再び苛つく。