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COLOR’S~殺したのは私~

第61章 現場検証

峰尾警部補は腕を組み煽る。

当の白石琥珀は信号が何度変わっても歩み出そうとせず目が泳ぐ。

「待っていたって歩行者なんて現れないわよ。
自分で青……緑色を判断して渡りなさい」

峰尾警部補のこの言葉が核心をつき、白石琥珀は横断歩道手前で膝から崩れ落ちた。

『ビンゴ』

峰尾警部補は心の中で唱えた。

「大丈夫ですか?」

女性警察官が白石琥珀の背中をさすっていると、横断歩道の先で待機していた白石朱夏と碧海が何事かと歩み寄る。

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