テキストサイズ

COLOR’S~殺したのは私~

第67章 一茶VS三姉妹(ISSA SIDE)⑦

【特別な想いを特別なあの人に】

このPOPを見た時から俺は朱夏のことしか考えられなくなっていた。

碧海には……宝石店は閉まっていたとでも言っておこう。

「俺が書いたそのメッセージですが……」

ISSA to SHUKA

「指輪に彫ったらすぐに捨ててください」
「あ……はい。かしこまりました」

どこでどう碧海にバレるか分からない。

せめて朱夏に渡せるその日まで……

大人しくしてくれ……頼む碧海……
混乱させるな……頼む琥珀……

碧海と夫婦になり子供が生まれても俺は必ず朱夏を迎えに行く。

エメラルドの指輪……これがその証だ。

待っていてくれ……頼む朱夏……

ストーリーメニュー

TOPTOPへ