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COLOR’S~殺したのは私~

第7章 朱夏VS一茶(SHUKA SIDE)①

「そんなことないよ」

一茶を意識し過ぎてしまって
素直に「好き」と言えなくなってしまった。

「俺のこと好き?」

コクンと頷く。

「もう……帰っちゃうの?」

帰りたくない。一茶と一緒に居たい。

首を横に振ると一茶は私の身体を反転させた。

「朱夏とチューしたい」

一茶は私の返事を聞かずに唇を重ねた。

何故だか涙が込み上げてきた。
一茶が好き。

漠然と好きだった一茶への想いが恋へと変わった。

私は一茶に恋をした。

一茶に恋心を抱いているのは
三姉妹の中で恐らく私だけ。

一茶に抱かれた私だけ。

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