真知子からの招待状
第17章 深田(現:笹本)千夏への招待状
「千夏ちゃんからはいらない」
私がそう言うと千夏は「え?」と
不思議そうに私を見つめる。
「千夏ちゃんち貧乏だからいらない」
「真知子ちゃん……」
「思い出して頂けました?」
30年近く私の心の奥底に潜んでいた言葉。
「子供だったし、単なる言葉の誤でしょ?」
「それもそうですね。しかし空くんと
太陽くんには人を傷つけるようなお子様には
育ってほしくありませんから……」
「御心配なく。躾は一番に考えていますから」
「これが躾ですか?」
私がそう言うと千夏は「え?」と
不思議そうに私を見つめる。
「千夏ちゃんち貧乏だからいらない」
「真知子ちゃん……」
「思い出して頂けました?」
30年近く私の心の奥底に潜んでいた言葉。
「子供だったし、単なる言葉の誤でしょ?」
「それもそうですね。しかし空くんと
太陽くんには人を傷つけるようなお子様には
育ってほしくありませんから……」
「御心配なく。躾は一番に考えていますから」
「これが躾ですか?」