テキストサイズ

真知子からの招待状

第26章 ハンター松岡千鶴②

「だからこの仕事は出来ません」

『一時的な感情に流されるのは危険よ』

「そんなことありません!」


真知子さんは意地悪で言っているのではない。


私が辛い恋愛を重ねてきたことも知っている。


『結論を急ぐことは無いわ。進藤太一は結婚
しているのよ』

「じゃあ私は……どうすれば……」

『まだ千鶴さんに出来ることはあるわよ』

「私に出来ること?」

『週明けにそちらに伺うわね』


真知子さんはそれだけを言うと

電話をプツンと切った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ