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真知子からの招待状

第27章 進藤太一②

「会議終わったよ」


夜9時過ぎに千鶴に電話を入れる。


『お疲れさま。これからうちに来るでしょ?』


仕事帰りは千鶴のアパートに行くことが

日課になっている。


「……今夜、嫁と話してくるよ」

『話って……』


千鶴の声が震える。


「離婚の話だよ」

「ホント?」

「うん。だから今夜は……」

「分かった!……太一さん……
ありがとう……」


千鶴が泣いている。


「俺が千鶴と一緒に居たいんだよ」

「ぅん……ありがとう」

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