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真知子からの招待状

第35章 平井直也の決断②

真知子は両親に家を与えてから

一度だって実家に帰っていない。


そして俺が真知子の実家に

足繁く通っていることも

今日初めて真知子に打ち明けた。


「父ちゃんも母ちゃんも真知子に
会いたがってる」

「……そうですか」

「その顔で会うことは怖いか?」

「……」


肩を震わせ必死に涙を堪える真知子。

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