テキストサイズ

真知子からの招待状

第42章 佐伯胡桃の想い④

斗真のことを忘れようと

願掛けしたのにも関わらず

不発に終わったことに

落胆する部分もあったが

ホッとしている自分も居る。


「理佳さん……どこへ行くんですか?」


ワンピースのボタンを上まで締め

理佳さんと新宿を練り歩く。


「会ってもらいたい人がいるの」


行き交うサラリーマンの視線が気になる。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ