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真知子からの招待状

第44章 佐伯胡桃の想い⑤

「佳祐は胡桃さんの役には立たなかった
ようね」

「そんなことは……」


佳祐の後押しがあったからこそ

私は直也と別れ

斗真の元へ戻る決意をした。


出来なかったけど。


「佳祐も本條さんも胡桃さんが
簡単に手放した」

「そんな……簡単なんかじゃ……」


決して簡単なんかじゃない。


どれほど苦しかったことか。

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