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真知子からの招待状

第45章 平井直也の決断⑥

真知子の実家にお邪魔する度

玄関先でこの手の会話が繰り広げられる。


「おじさん、こんにちは」

「直也くん……いつもすまんのう……」


真知子の父親は

数年前から介護式ベッドで

俺を出迎える。


「真知子は元気でやっていますよ」

「健康が何よりだからのう……」


真知子の携帯番号が変わってしまってから

俺は連絡をとっていない。

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