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真知子からの招待状

第57章 本條斗真の決断⑥

頬骨と鼻骨の骨折

角膜損傷

耳介血腫


胡桃の顔は敗北した

ボクサーのように腫れ上がり

視力と聴覚を失ったと聞いた時は

俺まで目の前が真っ暗になり

ショックを隠しきれなかった。


「……治りますか?」

「全力を尽くします」


これこそ医者の決まり文句である。

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