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真知子からの招待状

第57章 本條斗真の決断⑥

真知子が俺の元を訪れた。


弟の斗真に借りた結婚指輪を

食い入るように見つめる真知子に

少しながら哀れさを感じる。


手を変え品を変え

俺を蹴落としたいようだが

まるで響かない。


真知子にはもう

以前のような勇ましさは見当たらない。


ここに居るのは

平井直也を健気に愛する二階堂真知子だ。

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