BL短編
第5章 Honey Trap
『ゆうやくん、もういっちゃうの?』
『うん。はなれてても、ともだちだよ、ひろきくん』
『わかった、じゃあさよならはいわない!』
『うん、またね!ひろきくん!』
『ゆうやくんも、げんきでね!』
懐かしい夢を見た。
それは小さい頃、近所に住んでた友達が引っ越した時の夢だ。
毎日のように遊んでいた彼がいなくなってしまうのがすごく悲しかった。
でも、その約束のおかげでまたに会えると信じていた、佑弥に。
でも、あいつが引っ越してから、佑弥がこの街に帰ってくることはなかった。
月日は流れ、俺は高校生になった。
もう、忘れててもおかしくないあの約束を、俺は今でも覚えている。
いつかこの街に佑弥が帰ってくることを信じて…。
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