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メールを探して…

第3章 彼の告白

「でも、どうしてココが?」

柊一くんは軽くため息を吐くと言った。

「相沢さん、灰音にメル友のこと相談したよな?それできっと探すだろうと思って僕たちの1番の情報通のすみれに聞いたんだ。それで今日、ココで会うことを聞いてすっ飛んで来たんだ。本当は最後まで正体を明かすつもりも無かったんだけどさ。」

「…あの人は一体?」

「大方、すみれが友達にメル友のことについて聞いている話しを聞きつけた男子学生と言ったところだろうな。相沢さんはさ、自分に自信が無いから分からないかもしれないけど、世の中変な人がいるから気を付けろよ。相沢さんだって襲われる可能性が充分、あるんだから。」

柊一くんは私を真っ直ぐに見つめて言った。
その真っ直ぐの目を見て、私のことを本当に心配してくれたのが分かった。
どうやら柊一くんは私に直に応援するのが照れ臭く、こんな大掛かりなことを仕組んだらしい。

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