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ジッパー様

第17章 なり損ないの末路【セイヤside】

 まず社長は「いちご」という謎の女とコンタクトを取った。そして喫茶店と土地を買収。どうやらそこは昔、貴族の屋敷だったそうだ。


 ジッパー様はどうやって生まれたのか。いつからいるのか。ジッパー様とはなんなのか、なぜ椅子なのか。いちごという女は多くを語らない。


 そして最近、ハルカちゃんの会社の同僚がジッパー様に襲われたことがわかった。彼は椅子の化け物になった。
 ジッパー様は男を嫌うが、まさかゾンビ映画のようになってしまうとは……。


 更に驚いたことは、ハルカちゃんの胸の成長や。髪も急激に伸びている。ジッパー様の精子を身体に取り込むことで、何らかの変化が起きるみたいや。


 そこで社長は考えた。ジッパー様の体液には、人間の細胞を変異させてしまう作用があるんじゃないかと。試しに公開ショーでジッパー様を怒らせてみたら、手から血が流れることもわかった。


 だから社長は実験材料として、ジッパー様の血を男たちに注入することにしたんや。
 

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