ジッパー様
第17章 なり損ないの末路【セイヤside】
「危なかったですね。タイミングよく転ばなかったら、セイヤさんも殺されてました」
そう言いながら、メイド女がタオルを渡してきた。顔をふくと、タオルが真っ赤に染まった。
「……いったい、何が起きたんや……」
監視モニターを見ると、ガタイのいい男がハルカちゃんを抱きかかえたまま、右手でメガネ男の首をへし折っていた。しかも右腕はありえないほど伸びている。
「あの男、ハルカと繋がったまま部屋を出て、別荘内を歩き始めたのよ。で、ちょうど玄関で会話している二人を見つけて、襲いかかったというわけ」
「……っ……」
すごい殺気だった。
今でも身体の震えが止まらないくらいだ。
ていうか……あの時自分はタイミングよく転んだんじゃなくて、何かに足を引っ張られた。せやけどモニターには何も映ってへん。今は無惨な姿のメガネ男の死体があるだけや。
そう言いながら、メイド女がタオルを渡してきた。顔をふくと、タオルが真っ赤に染まった。
「……いったい、何が起きたんや……」
監視モニターを見ると、ガタイのいい男がハルカちゃんを抱きかかえたまま、右手でメガネ男の首をへし折っていた。しかも右腕はありえないほど伸びている。
「あの男、ハルカと繋がったまま部屋を出て、別荘内を歩き始めたのよ。で、ちょうど玄関で会話している二人を見つけて、襲いかかったというわけ」
「……っ……」
すごい殺気だった。
今でも身体の震えが止まらないくらいだ。
ていうか……あの時自分はタイミングよく転んだんじゃなくて、何かに足を引っ張られた。せやけどモニターには何も映ってへん。今は無惨な姿のメガネ男の死体があるだけや。