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ジッパー様

第19章 真実

「あんっ、激し……」

「くっ……。やっぱ外でヤルのは最高だな」


 激しく腰を打ち付けられる中、あとの二人が喫茶店に近づいていくのが見えた。


「だめっ! そっちはだめっ!」


 私はとっさに二人に向かって叫んだ。


「ばかっ……大きな声出すんじゃねえ!」

「んんんッ!」


 私は後ろから口を手で塞がれた。


「あんたはこっちに集中しろよ。大丈夫だって、ちょっと見に行くだけだ」

「ん、んんっ……!」


 止めなきゃ──!
 もしあの椅子が進藤さんでジッパー様と同じなら、男は近づいちゃいけない……!


「んんんッ……!」

「なんだよ、そんなに隠したいことがあるのかよ。じゃあ、一緒に来てもらおうか」

「!」


 男は挿入をやめると、私の口を塞いだまま喫茶店の裏口へと向かった。


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