Hello
第9章 宴 2
Kazu
「……ぁ……あっ……」
狭い風呂場に、響く俺の吐息。
後ろから抱きしめられ、胸の飾りと、下半身をまさぐられる。
「にの……こっち向いて」
相葉さんの声にも余裕がない。
ゆるく振り向いたら、荒々しい唇がふってきた。
「……っん……ん」
相葉さんの熱い舌が、俺の舌を絡めとり、クチュっ……といやらしい水音がした。
熱いお湯の中で、ゆらゆらと揺れるからだは、相葉さんのたくましい腕につかまえられ、攻め立てられる。
息をしたくて、首を振り、相葉さんの唇から逃れて。
チャプンとお湯の音をさせながら、必死で腕をのばし、後ろ手に相葉さんの頭を抱え込んで、再び唇をあわせた。
「ん……っ…」
相葉さんの右手が、硬くなった俺に添えられ、お湯の中で緩く動き出す。
「んっ!」
思わず声をあげたら、ダメだよとばかりに相葉さんが低く囁いた。
「しーっ……黙って」
相葉さんが俺を浮かせて、器用に後孔に自分を添え、そのままゆっくりと浸入してきた。
熱いお湯と相葉さんの塊と。
「…っぁ、あ」
ここがどこだとか、誰がいるかとか。
もうどうでもよくなって、相葉さんの与える刺激に、身を委ねた。
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Jun
「誰だよ。あの二人に風呂はいれっつったの」
翔くんがぼやいたら、リーダーが気まずそうに、肩をすくめた。
「だって、にのが浴槽で寝そうだったからさぁ…危ないなって思って…」
さっきから、バスルームから聞こえる響く吐息と、お湯の音は、あの二人が何をしてるかを物語っていて。
「……もう。あいつら二度と俺ん家に呼ばねえ」
リーダーが、苦笑いした。
俺は、というと。
にのの微かに聞こえるあえぎ声に、完璧に煽られてしまい、酒の力も加わって、体が熱くなって仕方がない状況だった。
「……潤?」
翔くんが怪訝な顔でこちらをのぞきこむけれど。
こっち見んなよ……!
顔をそらしたが、勘のいい翔くんは気がついたみたい。
「……なに。感じてんの?」
「違う」
「……おまえらまで。やめてくれよ」
リーダーが釘を指すと、翔くんが、にやりとした。
「大丈夫。俺らは人前ではやんないから」
「…なにいってんだよ!」
「真っ赤。可愛いなあ、松潤」
「うるせーよっ!」
不思議な愛のカタチの…俺らの夜。
20171029