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Hello

第48章 Punishment * バンビズ


そうして、彼を戒めたまま、後ろから、前から、さらには座らせて、何度も抜き差し続けた。


休みなしで、我ながらハードだったと思う。
溢れる思いに、自分も途中から体を制御できなかったのもある。


だけど、掠れた喘ぎ声をあげ続け、泣き続けてる翔くんの口からは、最後まで、やめろ、という台詞はなく。


ようやく戒めをとき、思うように射精させたら、翔くんはびくんびくんと体を震わせたあと……


「ごめ……」


と、呟いて意識を沈めた。





温かなタオルで翔くんの体をきれいにした。
意識のない表情は、思ったより穏やかで。
涙にキスをして、汗だらけの前髪をすいてやる。


彼の顔を見つめながら想う。



……俺はね、翔くん。
あなたが、何をしようが、誰と遊ぼうがかまわないと思ってる。

表の顔ってのは、絶対必要だし、何も好き好んで俺との関係をオープンにしろなんて思っちゃいない。

ただね……いつまでも心は俺にあってほしいと願うよ。

そして、いたずらに色恋事で周りを騒がすような、若い芸能人みたいにはなってほしくないと思ってる。

それはグループのためだから。


今回は、翔くんが甘かったよね。
張られてるのなんか、当然じゃん?
時の人だよ。俺たちは。用心しすぎるくらい用心しなきゃね。


「けど……いいスケープゴートにはなったかもな……」


俺との関係を暴露されるくらいなら、この程度で良かったのかも。


寝不足が続いていたという彼の深いクマを、そっと触る。
この行為で疲れはてた体は、しばらくは深い眠りを求めるだろう。

目覚めたら……また、自信のあるあなたに戻って。
泣き顔なんかいらない。

いつでも笑っていて。
その目で、俺を……縛り付けて。


サイドボードの時計に目を走らせる。
時刻は、0時を少しまわったところ。


「お誕生日おめでとう……翔くん」


囁いて、静かに唇を重ねた。



fin.




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