
Hello
第61章 CAT with *バンビズ
……で。意外と思惑通りコトは進んだ。
「もっといけんだろ」
「…………もう無理だよぅ……」
「まぁまぁ。ほらついでだ」
カランカランと氷を足してやってから、瓶をかたむける。
潤は、ほんのりと赤い頬で、そう?と笑ってグラスに口をつけた。
……結局二人で一本あけちまった。
俺もグラスの中身をちびちび飲む。
わりと、高いアルコール度数だったため、俺もいい気持ちだ。
だけど、自分用のは少し薄めに。
潤用のは少し濃いめにを心がけた結果、彼が俺より気分よくなってるのは確かみたいだ。
内心ほくそ笑みながら、潤の髪に触れ、ついでに熱くなってる耳にするりと触れる。
「ふふ……ん」
潤が気だるそうに、笑った。
いける!
俺は確信して、潤の肩を引き寄せた。
潤は、ぐにゃぐにゃと俺に甘えるように寄りかかってきた。
