僕のまーくん。
第14章 手に入れたいもの
S side
俺は、今日1日で色んな
ニノの表情を見る事が出来た。
特に、あの俺が欲して止まなかった
ニノのエンジェルスマイル❤
ついに、頂きましたぁァッ!
一発K.O.されちゃったオレ。
可愛いすぎるぜぃっ!
ニノちゃん!
……だけど、ニノを目で追ってるうちに
分かった事がひとつある。
ニノは、常に相葉くんを目で追ってる
って事。
……相葉くんも、常にかずくん、かずくんって
ニノに世話焼いてる。
やっぱ、あのふたり……
ただの幼なじみの雰囲気じゃない。
直感だけど……
オレが、ニノをそういう目で
見てるんだから、
ずっと一緒にいる相葉くんだって
そうなったって
おかしくない。
だとしたら……
あの日、相葉くんに話した時。
もしかしたら、相葉くんもオレに
言いたくても言えない事があった
んじゃないかと思う。
本人から聞かないことには
分からないけど……
勘だよね。
昔から、そういう勘は当たるほうだ。
今回は、当たって欲しくないけど……
とにかく、今日で少しでもオレを
ニノにアピールしとかないと……
なんて、思ってて。
ずっと、ふたりきりになるチャンスを
伺っていたんだ。
相葉くんが何かと、ニノの横に
いるからさ。
海で、ニノと遊びたいって
純粋に思ってた。
思ってたんだけど……
少々、強引に作ったやっと
ふたりきりになるチャンス。
……こんな、近くで、しかも可愛い
ニノちゃんの真っ白い素肌に……
完全に、持ってかれちまったオレ。
もう、もう!ただただ可愛いニノを
独り占めしたくて。
浮き輪に掴まりながら、
ニノに迫ってしまった。
余計な相葉くんは、今はいない。
遥か、遠い所。
ニノに気持ちをぶつけると同時に
可愛いすぎる、ニノについ触れたくて……
泣きそうなニノに気付いて
ヤバい!って
ごめんって謝ったけどさ。
……どうしても、相葉くんとの
関係を確かめたかったんだよ。
強引な聞き方しちゃったけど。
ニノは
はっきりと言わなかったけど……
隠せないくらいに相葉くんが好き
って顔に出てた。
……まあ、今はそれでもいい。
オレは、こんなに欲しいと思った
子は初めてだ。
必ず、ニノをオレに振り向かせる
って決めた。