僕のまーくん。
第19章 恋のLINE攻撃……
「にの、こっち!」
先輩が、2階に案内してくれて。
後を着いていく僕。
広い、お洒落なお家。
何部屋あるの?ってくらい、
大きなお家だな。
先輩の部屋に、入れてもらう。
……結構、物多いんですね。
男の部屋ってこんなか。
でも、いい匂いするな。
アロマかな?
……案外、お洒落なんですね。
なんて思いながら。
初めての、部屋にちょっと
落ち着かない。
しかも、この人の部屋までやって
来た自分にもまだ驚いてるし。
……まーくんが知ったら、
怒るかな?
さっさと、帰ろう。
要するに、先輩は家に上がって
もらえば僕の事は、もう
構わないって、さっき
言ってくれたから。
適当に、話して帰ろう。
「広い部屋……ですね?」
「そう?散らかってっけど
ごめんね。にのが家に来てくれる
なんて、まさか思ってなかったし」
……僕だって、先輩の部屋に上がるなんて
夢にも思ってなかったですよ。
心の中で突っ込む。
「いい匂いする……」
僕が言うと
「でしょ?アロマ!これ!」
「好きなんですか?」
「うん、好きだよ。にのと一緒!」
「はい?」
「いい匂いのする
にのみたいに、好きなんだ」
……………………。
「あの、先輩……さっきも
言ったんですけど……僕は……」
「まーくん一筋?」
「……はい……」
言って、赤くなる顔を
あんまり見られたくなくて……
僕は、先輩から目を剃らして
俯いた。
「……にの、ジュース飲む?」
「えっ?!……あっ、はい」
…………なんか、やっぱ
この人よく分かんないや。
このタイミングで、急にジュース?
「待ってて!」
下に降りてった先輩。
……もう、早く帰って
まーくんとこに行きたいんだけどなぁ