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僕のまーくん。

第45章 ドキドキの体育祭



N side


うん!
バッチリ寝れたし、気分もスッキリしてる。

ベッドの上で「うーん」と両手を挙げて
思いっきり伸びをした。

珍しく、目覚まし時計を鳴る前に止めた僕は
今日のこれからに
「よしっ!」
と自然に気合いが入った。


ついにきてしまった、
今日は体育祭当日。


高校生活の初めてのビックイベントだ。

……やっぱり、緊張するなぁ。
いつもなら、自分の決められた競技に
出てるだけの行事だけど。

初めての応援団。

現に、全校生徒の前でのリハーサルでも
緊張した。

なんだか、本番で人前に立つ自分を想像するだけで
震えてきそうになる。

「……はぁ、ヤバ……」

フルフルと、頭を右に左に振って
こんな気持ちをふるい落とそうとしてみた。


でも……
やっぱり、緊張するなぁ。


なんて、まだベッドの上で思っていたら

ピコン♪♪

ってスマホがなった。

光ってる画面を見たら、愛しのまーくんからで♡

朝からテンション上がった!

だって

4件のまーくんからのLINEの
メッセージは……

おはようの可愛いスタンプとさ、

【かずくんのハチマキつけて、まーくん今日は
 頑張るぜぃ!応援団も一緒に頑張ろうね。
 またあとで。】

それから、

「大好き」

の、可愛いスタンプつきで。

朝からまーくんの優しい暖かいメッセージに
ホクホクしちゃう。

それにさ、さっきまでの緊張していた
気持ちも落ち着いた気がする。

パパっと僕もLINEを返す。


【おはよう】

のスタンプと

【まーくん、ありがと!大好き❤️頑張ろうね】

一言送って、

「よしっ!」

と、また気合いを入れ直してベッドから
飛び降りた。


カーテンを、バッと勢いよく開けると
眩しい朝の光が部屋に差し込んできた。

N「めっちゃ、いい天気じゃん!」

いつもは、嫌いな体育祭も今日はまーくんと
一緒に頑張ろうって思えた。

まーくんとの思い出の1ページに今日の
体育祭も刻むんだ。

よし!準備しよ!

置いてたまーくんと交換したハチマキを
手にして気合いがまた入った。



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