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僕のまーくん。

第45章 ドキドキの体育祭



ちょっと行くと、先に見覚えのある
二人の背中が見えた。
まーくんもあれ?って丁度僕とほぼ同時に
気付いたみたいで

A「ねぇ、あれ大ちゃんだよねぇ?」

と、聞いてきた。

N「うん。僕も思ったぁ」

A「隣のあいつって、アイツ……?」


まーくんが言ってる「アイツ」は
それこそ、昨日僕が帰り道ちょうど見かけた
「あの人」だった。


N「うん、丸山くんだ」


そう言って、昨日の二人が大きなショッピングセンターに入って行った後ろ姿を思い出して。

また、あのちょっと変な違和感を覚えた。


A「なんで、一緒にいるんだよ?朝から」


ちょっと低い声のまーくん。
パッと見ると不機嫌そうな顔で前にいる
二人の背中を睨み付けていた。


N「そういえば昨日もね、僕、帰り道あの二人
 見かけてさぁ。なんかショッピングセンターに
 二人一緒に入ってったんだよねぇ……
 あれから、猫ちゃん通じてもっと仲良くなった
 のかなぁ?」


そう言ってまーくんを見れば
面白くなさそうにこう言った。


A「なんで、あんな奴と……ってか大ちゃん
 何にもそんな事言わないしぃ」


……。


まーくん。
親友とられちゃったみたいな、そんな感じ?
で、面白くないの?


N「まーくん、面白くないの?」


ニヤッと笑ってまーくんを見上げた。


A「えっ?なにが?」

N「大ちゃん先輩が丸山くんと一緒にいるのがぁ」

A「は?なんで?」

N「顔!こ~んな顔して前睨んでるし!フフッ」

A「えっ?」

N 「怖い!怖い!フフフフッ」

A「だってアイツさぁ!かずくんにチョッカイ
 出す訳分からない構ってちゃんだしさぁぁっ」

N「何それ?まーくん、まだ気にしてたのぉ?」

A「かずくんにチョッカイ出す奴は、み~んな
 チェックしてるし!」

N「フフッ何よそれぇ」

A「ってかさぁ、大ちゃんもなんであんな
 訳分からん奴とそんな吊るんでるんだろっ?」


N「ほらぁ、やっぱ面白くないんじゃん」


A「面白くないっていうか……アイツ信用出来る
 のかどうか、分かんない奴じゃん?
 大ちゃんがさぁ、簡単にそんな奴といるのが
 分かんないんだよねぇ……猫んとこ行ってん
 のかなぁ?
 もしかして……アイツ一人暮らしって言ってた
 じゃん」


N 「そだね……行ってんのかもね」

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