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心の隙間に…「君を好きにならない」スピンオフ

第3章 恋人

「おはようのキス」

そんなことを
言われたら
気になるじゃないか…


コータより先に
目が覚めた俺は
コータの腕の中で
コータが目を覚ますのを
ひっそりと待っていた


俺より
背が高くて
たくましいコータの胸は
居心地が良くて

狭いベットなのに
ぐっすり眠ってしまっていたみたいだ

時計はもう
11時を指している


もう、昼か…


別に
おはようのキスを
待ってる訳じゃないんだけど。


仕方ない
起きるか。


全く
起きそうにないコータの腕から
そっと抜け出し
俺は台所へ向かい
冷蔵庫を開けた


うん
なんとかなりそう


それから俺は
なるべく音を立てないようにしながら
朝食の支度を始めた

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