完璧な駄犬と憂鬱な秘書
第10章 完璧なライバルと憂鬱なご主人様
私は走った――――…
まさか…
と、思いながら…
そして、目の前を走るタクシーを捕まえ!
曽根と別れた場所付近を運転手に告げた!
「急いでください!!」
「はっ、はい!!かしこまりました!」
タクシーは、私を乗せてすごい勢いで走り出した!
もしかしたら…私と別れた場所で曽根は…
待っている?
だとしたら――――…
でも――――…場所が分からないから!気が動転していたし、腹が立っていたから…
何処で別れたかさえ思い出せない!
ホテルの近く…
何処だっけ!何処だっけ――――…
何か…目印…
あぁ!思い出せない!
何処で別れたか…思い出せない!
「!ここで――――…ここでいいです!」
ホテルが見える場所でタクシーを降りた私は、走って曽根を探し始めた――――…
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