『AV女優と結婚するということ嫁がAV女優になったということ。』第27章「運命の決着。」　201ページ

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AV女優と結婚するということ嫁がAV女優になったということ。

第27章運命の決着。

美紀はパインのもとを去った
本当の理由を話した。

『あなたは、役者としては芽が出なかったけど、私はあなたは、いつか制作者として力を出せる人だって思ってました。あなたが考える演出や台本は面白かった…。』

美紀は続ける…

『なのに、あなたは私がテレビに出るようになったら、私をそばにおいておきたくなった…。だから、浮沈みのある芸能の世界を捨てて、私と平凡に暮らしたいって言ってくれた…。　…嬉しかったなぁ…。』

パインは意外な表情で
美紀の方を眺めた。

『私ね…。あなたの芝居の演出や台本のアイデア好きだったの…　…だから、私に執着することで、その才能を埋もれさせたくなかった…。　だから私はあの日、あなたからの誘いを断り、ドラマの世界に進んだの…。いつか…あなたの書く作品に出たいなぁって夢があったんだよ…。』

『勝手なことしゃべるな！』
と美紀の言葉を遮るように
小声で
しかし腹のそこからの憤りを蓄えた声が
パインの口から発せられた。

『じゃあ…なぜ結婚した！俺の作った作品に出たかっただと？ふざけんじゃねえ！じゃあなんで、あれからすぐにあんな金持ち歯科医と結婚しやがった！……。』

パインは声を絞り出した…。