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…………………

さらに1年の時が流れた。


『もう二度と立ち戻らないように。』

『はい。お世話になりました…。』


刑期をを満了した男が
社会に戻ってきた。


……どうしようか…。
とりあえずは
連絡だけはしておくか……


男は収監中
定期的に
しかし人目を避けつつ面会に来てくれ
身元引き受け人になってもくれた人物に
電話を入れた…。



『もしもし。はい。今、社会に戻れたよ…。今まで気遣ってくれて感謝してる…。□……ああ…うん。俺みたいなやつは社会に復帰するの難しいだろうけど…マイナスから謙虚にやってくよ。お世話になりました…。』


そういう男に
身元引き受け人は
一緒に夕飯をとることを約束させた…。


『場所は、山手新町の………。』

『分かった…。じゃああとで…』


男はそう返答して
空を見上げた。

すっかり彼を支配していた闇は
彼のなかで消化され
彼の頭のなかには
いかに贖罪をする人生をこれから過ごすべきか
それで一杯だった。