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AV女優と結婚するということ嫁がAV女優になったということ。

第4章 翔太の店

翔太の店でバイトを始めた
真由子はよく働いた。

『いらっしゃいませ~!』

笑顔と元気のいいテキパキした
真由子の仕事ぶりに
翔太はいつの間にか
亡くした妻のイオリの面影を
重ねていくようになった。

そんなとき…

酔いがまわったある客が

『あー! もしかしてお姉さんって、朝倉マコじゃない?ほら… …あの【マコ 高校を卒業しました】ってAVの… ねっ?そうでしょ?絶対そうだよぉ』
と真由子の手を握りながら
大声で店の中の他のお客に
同意を求め始めた…

店内のあちらこちらから

『あ… もしかしてって思っていたけどさ… やっぱり?実は俺も昔オカズにしたことあるよ!』

『まだ生きてたんだ!とっくにAVやってたくらいの女だから、ヤクザの情婦とかになってるって思ってたよ!』

『なあなあ…。あの言葉言ってよ!ほらマコちゃんの口癖だったやつ! ほらどんな作品でも最後に口走ってたじゃん… 【感じるぅ!赤ちゃんできてもいい!】ってやつ! …な?今、言ってよ!』

『あのさあ… …出演した作品のなかで、ガチでナマ中だししてた作品って、どれなの?』

店のなかは
そんな言葉が飛び交う状況になった…

真由子は
そんな好奇の視線の集中砲火を浴びて
固まった。

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