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好きにさせて

第8章 恋人(仮)


茜の身体が
ほんの少しずつ
熱くなるのを感じて
俺は心の中で呟いた

さて

大人の恋人の
はじまりや



茜の部屋着は
柔らかな素材のパーカー

ファスナーは
わりとしっかり閉まってて
いやらしくとも
なんともない


それが不満な俺は
一旦キスをやめて
茜の肩を抱き寄せ
パーカーのファスナーに
手をかけた


「この中…Tシャツか?」


優しく声をかけると
茜は黙ったまま
ちょっと悪戯な目で
俺を見上げた

何着てると思う?

とでも言うてるみたいや



「それとも裸か?(笑)」


「クスッ(笑)」


「そんな訳ないか」


そう言って
ファスナーから手を放し
人差し指で
ツー・・っと
鎖骨から胸の先端を
指でなぞると

茜は
微かに身体をビクつかせた


「最低でもブラはしてんなぁ」


「がっがりした?」


「いや
楽しみが増えた」


「・・・・」


余裕があるのか
ないのか・・

茜は
大人なセリフを言うたかと思うと
今度は恥ずかしそうに
照れたりする


どっちが・・ほんまの茜や


まぁ
どっちも好きやけどな


「教えてくれへんから
確かめるわ」


そう言って
茜の鎖骨にキスをして
俺は少しずつファスナーを
下げはじめた

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