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好きにさせて

第12章 嘘


いくら慣れているとはいえ
他人の部屋に一人で寝るんは
不安なんかもしれへん

そう思った俺は
茜の希望通りにすることにした



「わかったから
とりあえず布団に入れ。
風邪ひくで」


茜は頷いて
俺に言われた通り
布団に入り
茜の枕に頭を乗せ

いつも俺が寝てた場所を
きちんと空けて
横たわった

「ほな、おやすみ」

その
空いてるところに寝て
茜を抱きしめられたらええのに…

そう思いながら
俺は寝室のドアを閉めた


さてと…

出かける必要のなくなった俺は
とりあえずスウェットに着替え
ソファに寝転び天井を見上げた

色んなことが気になって
俺はとてもやないけど
眠れそうにないなぁ…


一番の心配は
茜の身体

それから
新しい男のこと

俺には
その男が
ロクでもない奴に思えて
仕方なかったんや


結局
酒を飲みながら時間を潰し
茜が布団に入って
一時間ほどたったころ
茜がちゃんと寝てるか気になりながら
携帯を手にとると

一通のメールが
届いていた

…茜?


メールの相手は茜やった

確認すると
そのメールは
もう30分も前に届いてて
俺は焦りながら
メールの内容を確認した

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