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好きにさせて

第13章 不通


「だって…」


「ん?」


「女じゃないから」





俺は一瞬
その言葉の意味を
理解するとこができなかった


けど

その時の茜の声のトーンは低く
迷いがなく
でも
泣いてしまいそうな
なんとも言えない声で

俺は咄嗟に

「何言うてんねん…」

と言いながら
茜をぎゅーっと抱きしめながら
頭をフル回転させた


「だって…」


あぁそうか…

子宮が無い=女やない

これも
もしかしたら
離婚の原因のひとつ
やったんかもしれへん


「そんな風に思てないで?
茜は茜や。
俺の大好きな女やで?」


俺の胸の中にで
顔を隠すようにしてる茜に
俺は話し続けた


「俺が
パイプカットしたら
茜、どない思う?」


「……」


「俺はもう男やないか?」


「ううん」


「それとおんなじや。
茜は茜で
色々思うこともあるやろうけど
俺は一ミリもがっかりなんか
してないし
女やないなんて
思うてない
やっぱり茜が好きで好きで
茜の中に
今すぐにでも入れたい。
それぐらい茜は魅力的な女や」


「尚…」


「ん?」


「ちょっと…褒めすぎ」


「そぉか?(笑)」


惜しみなく
言葉にする

お前がそれで
安心するなら

何度でも言う


お前が好きで
子供のことは気にしてない
それに
十分すぎるほど
お前に欲情する

茜は
女として
十分魅力的やと

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