好きにさせて
第13章 不通
やっと触れてくれた場所でさえ
その指先はゆっくりと優しく
舌を這わせてくれたと思うと
その舌先は
わざと的を外す
もどかしい
「尚…」
思わず名前を呼ぶけど
「なんや」
と言われ
答えることはできない
もっと……して
尚は
私の足の間で
悪戯な目で私を見上げたまま
必要以上に
私の弱い部分を両手で
剥き出しにすると
そこを
ひと舐めした
「あぁっ」
思わず声が漏れ
慌てて口を押さえて
尚を見ると
尚はまた
ソコ以外の場所を
ペロペロと舐めはじめた
違うの
そこじゃない…
尚
お願い
もう
「焦らさないで…」