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好きにさせて

第14章 結婚

それから茜と俺は
本当にベットの上で
朝飯を食べはじめた


足は布団にくるまり

皿は
あぐらをかいた
俺の膝の上

お互い
おにぎりを食べさせあったりしながら

甘い時間を過ごした



茜は

まるで
何もなかったように
楽しそうで

付き合いはじめた
恋人のように甘えて
俺から離れず

それは本当に
「離れるのが怖い」
とでも思うてるみたいやった


もちろん俺も
茜を食べてしまいたいと
思うほど愛おしくて
離れたくなくて


お互い


見えない何かに
怯えて
離れられへんみたいやった

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