好きにさせて
第14章 結婚
ちょっと照れてたけど
平田に冷やかされながら
ビールを飲んでる茜は
嬉しそうで
俺はホッとしていた
もし
俺達のことを
茜が隠そうとしたとしたら
近い未来に
『別れ』が待ってるような
気がするからや
「じゃあ結婚式するなら
呼んでくれよな!
どう考えても
スピーチは俺だし」
「気が早いなぁお前は」
「そんなことねーよ。
こうゆーのはタイミングなんだからな?
なぁ藤沢」
「え?
あ~・・でも結婚式はいいかな。
もうウエディングドレスっていう
年齢でもないし(笑)」
そう・・なのか?
俺は見たいけど
「なんだよなんだよ
まだまだ藤沢は綺麗なんだから
着ればいいじゃねーか。
なぁ野崎」
「え?
あ、あぁそりゃ綺麗やろうし
めっちゃ見たいけど
お前は話が急ぎすぎやねん。
茜も困ってるやないか」
茜は平田に
にこっと笑って見せた
「せやな(笑)
俺、妙に嬉しくてな
ごめんごめん(笑)」
「いいよ。
そんなに喜んでもらえて
嬉しいから。
ありがとね」