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好きにさせて

第15章 決断



その言葉を最後に
俺達の会話は途絶えた


ほんまや

俺もそう思てる


茜と
二人きりで
無人島にでも行きたいくらいや

いやせめて

海外にでも…


切ない気持ちで
茜をぎゅうっと抱きしめると
茜も俺を
ぎゅうっと抱きしめた


切なさも
悲しさも
もどかしさも
全部…一緒に背負う


その俺の気持ちを込めて
茜に唇を重ねると
俺達は
あっという間に
甘い雰囲気に包まれた


狭い個室

俺は
テーブルを足で
隅に追いやると
茜に覆い被さるようにして
舌を絡めた


泣きそうな気持ち…半分

愛が溢れて
どうしようもない気持ち…半分


「…んっ……茜…っ…」


いつになく
キスをやめないまま
性急に茜の胸をまさぐる俺に
茜もすぐ息を上げ
シャツもブラもたくし上げて
直接乳首に舌を這わせた時にはもう
茜は身体をビクつかせながら
感じていた


そんな茜につられるように
いつもより早く膨らんだ乳首に
むしゃぶりつくと
茜は
声を殺しながら悶える


もう
止まらへん


自分の下半身の重さを感じつつ
茜のスカートの中に手を滑らせて
湿度の高い
その奥に指で触れると



「っ…んっ…んっ

…な、尚…」


茜が
腰を引いて
軽い抵抗をみせた


「……どないした?…」



「ここじゃ…ちょっと…」


誰もおらんけど
ここは小夜
しかも明るい灯の元で
胸をはだけさせたまま恥じらう茜は
このままお預けになるんは
惜しいほど

エロかった

けど


「…せやな。

俺もあかん気いしてたわ」


茜の母ちゃんに
見られてる気いする


「…うん」


「ほな…帰るか?」


「じゃあ、代行…」


代行?!


せや、酒を飲んでるんやった


しばらく代行待って
家に帰って…

あとどんだけお預けやねん!!


「茜、ホテル行こ」


「え?」


「代行とか待たれへん」


ここは繁華街

歩けばすぐにラブホが
いくつもある

俺は茜を抱き起こし
身なりを整えてやりながら
茜の返事も聞いてないのに
小夜に一番近いホテルを
頭の中で検索していた

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