テキストサイズ

好きにさせて

第15章 決断




小夜を後にすると
人混みの中
俺は茜の腰を抱き寄せ

茜は
俺に身を任せるようにして
歩いた

どこからどう見ても
俺達は
『その気』のある感じで
ホテル街へと足を向けていたが
周囲からどう見られてるかとか
そんなことは
どうでもええくらい


その気になっていた


せやから
人気の無い通りに入ると
俺は
茜の髪に唇を寄せ
茜が俺を見上げると
キスを交わした


ホテルは
どこでもええ


目の前に見える
いかにもという
ピンクのネオンに誘われ
俺達はどちらともなく
足を向けていた


空いてる部屋のボタンを押して
部屋に入ると
靴を脱ぐやいなや
もう我慢でけへんというように
俺と茜は
熱いキスを交わし

俺は
茜に下半身を押し当てた


ベットに辿り着くまでに
お互いの服を
剥ぎ取るようにして
脱がし合い
熱い息を漏らす

珍しく茜は
『シャワーを浴びる』とは
言わへんかった


「茜…」


お互い
ベットに上がる前に
全裸になってることは
今まで一度もない

茜が
積極的なことも
珍しい


全裸で横たわる茜の
腕を上げさせ
脇の下から二の腕を
舐め上げると
茜は
いつもより
甘い声を漏らした


「声、我慢すんな
茜の声聞きたい」


そう言うて
もう一度
二の腕を舐めると

茜は
悶えながら声を上げた


聞いたことのない声や


それでも
AVなんかより
めちゃくちゃ控えめで

俺はその声を
もっと聞きとうて


「あっ、んんっ…ぁあ…」


脇腹に舌を這わせながら
茜の膝を割り
秘部を指でなぞった


「な、尚…あっ、や…」



「なんや恥ずかしいんか?
だいぶ濡れてんで」



だいぶ

と言うたのは
大袈裟でもなんでもない

俺の指は
なめらかに滑り
思わず
その濡れた指で
自分のものをしごくと


「ぁぁ…」


自分でやってんのに
俺は変な声を上げた


ストーリーメニュー

TOPTOPへ